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製品・メンテナンス


高圧温水洗浄装置

高圧温水洗浄装置(特許第3315379)

《 概要 》

従来の温水洗浄装置(洗浄水圧0.5~0.6MPa)では、付着したし渣や油分(ノルマルヘキサン抽出物質中の動植物油脂類など)は洗い落とすことは出来ますが、スクリーンに付着した析出塩(リン酸アンモニウムマグネシウム等)の結晶は、スクリーン素子との密着性が強いため、なかなか剥離させることが出来ませんでした。この結晶は、熱湯でも溶解せず、希酸に僅かに溶解する性質を持っています。酸などは後処理工程への影響や、機械本体の腐食を考えると使用することは出来ません。洗浄水圧を2~2.5MPa程度に上げれば、スクリーン素子を傷めることなく、物理的に析出塩を剥離させ易くなります。しかし従来のヘッダ管取付け洗浄ノズル固定式では、高圧かつ多量の洗浄水が必要となり洗浄ポンプの容量が大きくなりすぎて、洗浄装置としては不適当でした。


高圧洗浄装置内部

《 特長 》

本高圧温水洗浄装置は油分、し渣汚泥分、析出塩の全てを洗浄対象にした高性能の洗浄装置です。本装置では1~3個の直進洗浄ノズルを取付けし、洗浄ノズル自体をスクリーン外面に沿って軸方向にスライド移動させる構造になっています。

一般的に固定式洗浄ノズルの噴角(噴霧角度)は50°~100°ですが、本装置の洗浄ノズルは噴角0°の直進ノズルを採用しております。洗浄水の水圧による衝突エネルギー(打力)を100%有効に利用し、洗浄効果を最大限高める方式となっております。さらに速度可変形洗浄ノズル移動式を採用することにより、汚れの度合に応じて洗浄速度を変化させ、効率よくスクリーンの洗浄が出来て洗浄水の節約につながり、省エネ、省資源方式となっております。自動洗浄パターンは、標準で全面洗浄、部分洗浄合わせて14パターン用意しております。また洗浄パターンは現状の汚れ具合に対応して、任意に設定替えが可能です。

 

高圧洗浄装置設置によるスクリーン素子洗浄効果

《 図面 》

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