スクリュープレス(EP形)
《 概要 》
汚泥再生処理センター・下水処理場・産業廃水処理場において、各種スクリーンで分離、捕捉された夾雑物は水分を多く含んでおり、焼却が困難だけでなく悪臭を発生し易く非衛生的です。このような 夾雑物を連続的、効率的に脱水することが極めて重要になっています。EP形スクリュープレスはこれらの御要望に対応する為開発され、強力な圧搾による高い脱水率及び簡単な構造で耐久性に優れたスクリュープレスです。
《 特長 》
1. 高い脱水率
処理物はスクリューシャフトの回転により、テーパードラム内での容積変化によって一次脱水されます。そしてテーパードラム先端部に設けられた油圧式プレッサー機構により更に圧搾、二次脱水され極めて低い水分になります。入口ドラム、テーパードラム内面には特殊な溝が切られており、処理物とスクリューシャフトの共廻り現象を防止しております。またプレッサー機構は付属の電動式油圧ユニットにより、1~2.5MPaの範囲で任意に設定できますので、脱水状態の調整が簡単にできます。
2. 優れた耐久性
構造が簡単な上、主要部にSUS304材を使用し、更に本体カバー・ろ液槽等の内面にはエポキシ樹脂塗装をしています。またFC250、SS400部にもエポキシ樹脂塗装をしておりますので耐久性、耐蝕性に富んでおります。特に入口ドラム、テーパードラムはSUS304材の厚板で製作され、直接微細穴開け加工しておりますので、耐久性・耐摩耗性に優れております。スクリューシャフト羽根先端には、ステライト材を肉盛加工しておりますので耐摩耗性には富んでいます。
3. 完全密閉式
構造は密閉式構造になっており、且つ付属の臭気ノズルより排臭することにより機外へ臭気が漏れることなく、作業環境上衛生的に処理することが出来ます。
4. 簡単な操作・維持管理
電源を入れるだけで運転ができ、面倒な運転準備や操作の必要が無く、自動運転も可能です。また濾液槽、出口フレーム内筒などに汚泥分が堆積しない様、ろ液をろ液槽下側から排出する構造になっております。洗浄ノズルは最適位置・最適数量設けられており、日常の点検清掃及び維持管理が容易にしていただける様になっております。また脱水状況の確認は出口側に設けた点検蓋が透明の為、開放しないで見られますので、臭気の漏洩もありません。
5. オーバーフロー対策
もしスクリュープレスが過負荷投入になった場合の検知装置として、スクリ—ンとの接続シュートに、オーバーフロー検知装置を設けることが出来ます。形式は電極式、静電容量式、光電センサー式などを用意していますので、最適な形式を選択して下さい。
検知装置の信号により、前処理設備制御盤への警報出し及び破砕ポンプ停止回路等を設けることが出来ます。またオーバーフローした原液は接続シュートに取付けたオーバーフローノズルより受入槽(原液槽)に戻るフローとなります。オーバーフロー検知盤(センサー洗浄回路及び誤動作防止回路組込)はオプションで用意しています。
6. チェーン緊張装置
チェーンの緊張は自動緊張装置を具備し、自動的にチェーンの緊張を調整しますので、減速機ベースを移動するなど手動にての調整が不要です。
7. コンパクト設計
全体にコンパクトな設計になっていますので、接地面積も小さく他の機器との取り合いや据付配置も容易に出来ます。特に機器高さは従来品より低くなっており操作性がよくなっています。
《 仕様及び能力 》
処理能力 (水分90%時) |
電動機容量 | ||
---|---|---|---|
本体 | 油圧ユニット | ||
EP-25 | 300kg/h | 1.5kW | 0.4kW |
EP-50 | 600kg/h | 2.2kW | 0.4kW |
EP-100 | 1200kg/h | 3.7kW | 0.4kW |
EP-200 | 2400kg/h | 5.5kW | 0.4kW |
EP-300 | 3600kg/h | 7.5kW | 0.4kW |
EP-500 | 5400kg/h | 11.0kW | 0.4kW |
《 図面 》
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